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牛丼屋のおばあちゃん

投稿者:
  • 投稿日:2018/10/28
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コメント

「いただきまーす」×8。なんとも、にぎやかな食卓ではある。元々は母后陛下と白黒両陛下、それに俺の四人だったものが、いまや倍の八人(うち一人は一匹とカウント)。当分は蓬莱の仙峡に帰るつもりのなさそうな大帝陛下といい、自前のお風呂セットまで持ち込んでお泊り会どころか半分ホームステイと化しつつあるラムちゃんやアルちゃんといい、居候の数が増えすぎた。まがりなりにも帝室なので、食費を出せなどとケチなことは言わないが、いくら料理上手な白陛下でも、これだけの食事を三度三度作るのは大変だし、白陛下だって決して暇なご身分ではない(なにしろ皇帝陛下だしね)。で、忙しいときだと宅配や店屋物で済ませることもままあり、今日のお昼は大帝陛下が散歩がてら牛丼屋までおつかい。…なんだけど、いまだにお戻りにならない。まさか道に迷うはずもないが、もしものことでもあると帝国の一大事なので、この俺が大帝陛下捜索の大任を仰せつかった。ぶっちゃけて言うと『お腹すいたー!あんたちょっと行って、牛丼とおばあちゃん連れてきてよー』という勅命である。そんなこんなで牛丼屋まで来てみると、まあ、ご覧のような有様だったわけで。…いったいナニやってんすか、大帝陛下?始「おお、凡俗、出迎え大儀。いやはや、我としたことが財布を忘れてしもうてのう。命運ここに尽きたかと思うたが、この店員がまた話の分かる奴でな『せっかくウチの牛丼を食べたいといらして下さったお客様を、ただ帰してしまってはあまりに忍びない』と、裸踊り一曲分で牛丼一人前を献納し、しかもサービスで味噌汁とお新香まで付けると申す。忠実なる臣民とはありがたいものよ。あと三曲分じゃによって、無料の茶でも飲んで待っておれ。紅しょうがも、無料で食べ放題じゃぞ」騙されてます!騙されてますよ、おばあちゃん!!