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同志ちっぱいのはかく語りき

投稿者:
  • 投稿日:2021/5/9
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コメント

リ「…うん、うん、フランスの皆さんに、ちゃんとお礼言うんだよ?アフリカのあのへんは、資本主義者や機会主義者がうようよしてて、とっても危なっかしいところだったんだからね?もしもまた何かあったら、すぐに連絡ちょうだいよ?え?…あ、そうなんだ、レオンちゃんのお母さんが?うんうん、良かったじゃない♡じゃあ、気をつけて帰ってきてね?うん、お土産楽しみに待ってるから、うん♡(ピッ)」始「パリからか?やれやれ、よもやジャングルで迷子になろうなどとは、とんだ人騒がせもあったものよ。皇帝陛下の婿ともあろう者が、ライオンの餌になりましたでは洒落にもならぬわ」リ「まったくですよねえ、どれだけ心配させられたことか。本当に、レオンちゃんと外人部隊の皆さんには、感謝してもしきれません。こういうとき、ナニもできない自分がもどかしいです」始「ほほう?ロスコスモスの静止衛星が一機、極軌道衛星が三機、中央アフリカ上空で重点監視軌道に入ったとの報告は受けておる。スペツナズの精鋭ザスローン部隊がブルンジ国境で臨戦態勢を整え、マダガスカル沖にはヤーセン級原潜…ええと、なんと申したか?舌を噛みそうな名前のが二隻出動したともな。当然、そうした位置取りも、あらかじめあやつの奥歯に仕込んだ同位体トレーサーをモニタリングしておればこそ。それでいて…ナニもしておらぬと?」リ「…セヴェロドヴィンスクと、ノヴォシビルスクですね。もう、おばあちゃんったら人の悪い。裏を取ってからカマをかけるなんて、意地悪もいいところですよ?あれは、マルセイユで待ちぼうけのレオンちゃんが『ああもうっ!モナミは今、いったいどこにいらっしゃいますの!?アルちゃんのバカバカ!方向音痴!!』って、あまりに心配していたので、ほんのちょっと助け舟を出しただけですから。もっとも、皇帝みずから落下傘部隊を率いて空挺降下するなんて、さすがに予想できませんでしたけどね?」始「ナニを空々しい。真っ先に飛んで行きたかったのは、他でもないそなたであろうが?そこをぐっとこらえ、フランスの小娘に花を持たす。なんとも、露助らしい辛抱強さよな?陰に日なたに、健気にあやつを支える内助の功、見ておる者はきちんと見ておる。そなたなれば、我が孫よりよほど良い嫁となろう。あやつの幸せだけを考えるなら、そなたと添い遂げるが一番なのじゃが…いかんせん、我も孫は可愛くてな。それにかく申す我とて、あやつと比翼連理となるを諦める気など毛頭ない。すまんの、聞き分けのない血筋で」リ「うふふっ。もったいないお言葉ですけど…本当にそうでしょうか?もしかしたら、共産主義者お得意の浸透工作かもしれませんよ?まんまと帝室に潜り込んで、人間関係をぐちゃぐちゃにひっかき回して、帝政の転覆を企んでいないと…いったい誰に保証できるんですか?」始「たわけ!この真祖・秦始皇大帝陛下を見くびるでない。この二千年というもの権謀術数の渦中に身を置き、策士の面などとうに見飽きておるわ。じゃが、そなたの顔は、彼奴らとはまるで違う。その顔はな、恋する乙女で善人で、夢見る理想主義者で醒めた現実主義者で、最大多数の最大幸福のためなら平然と大粛清とてやり遂げる、そういう厄介な革命家の顔よ。そう、たとえば此度のように、おのれは一切表に立たず、ひたすら黒子に徹して万事丸く収め、それでいて万一に備え、敵を完膚なきまでに叩き潰す布陣は怠らぬ。つくづく、そなたがアカであるのが悔やまれるわ。かほどの貞女賢婦こそ、養女にしてでも我が皇統譜に加えたいところじゃというに…」リ「幼かった頃、この帝国に亡命してきて、天国かと思いました。みんな笑顔で、優しくて…そして大好きな同志ちゃんとも出会えて。父も、よく言っていました『祖国もこれぐらい良い帝国だったら、革命家などせず靴職人でいられたものを』って。革命っていうのは、苦しんでいる人たちを、等しく幸せにするためのものなんです。だから、この帝国に革命は要りません。革命家の仕事なんて、どこにも無いんです。だからあたし、革命よりもっと大切な仕事を…同志ちゃんの幸せを支える助けを、したいんです」始「そなた…」リ「もちろん、一番大切な同志は同志ちゃんですけど、みんなも…同志ちゃんを愛して、同志ちゃんに愛されてるみんなも、かけがえのない『同志』なんですよ?こーちゃんも、アルちゃんも、永楽さんや空さんも、みんなみんな、あたしの大切な同志なんです。だから、恋仇なんてどこにもいません♡同志ちゃんの大きな愛とチンポは、原始共産社会のようにみんなで共有し分かち合うモノ♡…ね?お分かりいただけましたか、同志大帝陛下♡(にっこり)」